(風景)5-22 大谷石採石場・益子焼・日光山中禅寺湖

先週末の2日間にわたり、今から50数年前、私が学卒後新入社員として、某企業の京都出張所(当時)に赴任した折に、大変お世話になっていた先輩(今も尚、家族ぐるみでお付き合いを頂いています)からお誘いを頂き、感謝の気持ちに加えて忘れ得ぬ想い出の一コマになりました。

当日は好天に恵まれ、宇都宮市近郊にある大谷石(おおやいし)採石場、益子焼の窯元、日光いろは坂にある中禅寺湖界隈等を先輩の奥様、お嬢様のドライブで、楽しい2日間を過ごすことが出来ました。紅葉時季には外れましたが、「紅葉今盛ん」という地所もチラホラ見受けられました。

資料に依れば、益子焼は、19世紀中頃笠間焼の影響があり、江戸末期、嘉永年間に常陸国 笠間焼(笠間市)で修業した大塚啓三郎から始まり、明治の末に近代の流れに伴う庶民の生活スタイルの変化により、金属器に取って代わられそうな時期を救ったのが浜田庄次で、「用の美」~日常的に使われる日用雑貨の中に美を見出そうという思想に基づく「民芸運動」を主導し、益子焼を見事に復活させ、芸術性を高めたとされています。その後1959年頃加茂田章二により現代的独創的な器の形を創作して種々の形で広く展開するに至ったという、従来の陶芸の概念を超えたとして高い評価を受けていると論評されています。

以前に先輩から益子焼の夫婦湯呑茶碗を頂いていたので、今回コーヒーカップとビールジョッキーにも使えるコップを買い揃えました。

大谷石は、東西8km、南北37km、地下200m~300m、軽石凝灰石の一種、埋蔵量10億トン。

石自体の重量が軽く柔かい 加工しやすい 素朴な風合い 建材 耐火性に優れる等の特徴あり。

今回、特に中禅寺湖、日光辺りには今は亡き妻と、生前しばしば訪ねていた先でもあり、涙腺が緩みました---。


   大谷石採石場






益子焼


  
日光山中禅寺(立木観音)からの眺望    
 男体山 標高2,486m 日本百名山のひとつ 山体は日光国立公園に属す 
 日光二荒山神社の境内に  日光山中尊寺(立木観音)より眺望 
同上