(花木)5-21 コブシ〈辛夷) (近隣)

 昨日、シモクレンを撮りましたが、ずっと以前からモクレン属に入る「コブシ」があるのを知っていましたので、この際仲間に入って貰うことにしました。

調べて見ますと、モクレン属は210種もあるそうです。私がかなり前からオオヤマレンゲ、ホウノキ、タイサンボク等もカメラにカメラに収めましたが、このコブシも当然モクレン属。古くは平安時代に中国から伝来しているそうです。

コブシは、春の訪れを告げる代表的な里山の花木として育成されていることが判りました。レモンのような香りがして、コブシは蕾と共に花酒や茶花に使われるそうです。

「田打ち桜」、「田植え桜」、「種まき桜」、「芋植え桜」などの別名もあるようです。コブシの開花を春の農作業の準備の目安とされています。

またコブシがたくさん咲いた年は、豊作になると豊凶の占いに使われているとか。

このように、コブシは春を告げるという感じを持っていましたが、農家には大変貴重な花木であり、崇め奉る必要がある花木として、認識を改める必要があるようにも思われます。

この様に、春の花木としては早咲きでもありますので、コブシの木々を見回して、やや見頃を過ぎる寸前という状況ではありましたが、古の歴史を知ることができた貴重な一種として掲載するができました。